JOURNAL【製作工程】3Dプリンターが生み出す美しいカタチ

「製品の魅力や特徴が伝わるサンプルをお客様に見てほしい」
直接お客様と向き合う営業担当の、そんな熱い思いからサンプル製作プロジェクトがスタートしました。
3Dプリンターならではの複雑な形状と、熟練した職人の丁寧な手仕事が融合し、世界に一つだけの花瓶が生まれました。
今回は、この花瓶ができるまでの全工程を公開します!
ラフスケッチから3Dデータへ

東京オフィスにいる営業担当と、北海道の本社にいる設計・製造チームの合同プロジェクト。
オンラインで会議を重ね、営業担当が描いたラフスケッチをもとに3D担当者がデータを作りました。
上部から下部にかけて、穴の形状が徐々に変化することにより、視覚的なグラデーション効果を生み出すデザインです。
形状、サイズ、仕上がりがイメージにあっているか仕様図をもとに認識をあわせます。

仕様図がイメージ通りと確認ができたら製作スタートです。
それでは実際に3Dプリンターを使った製作風景を見ていきましょう!
熟練の技が光る丁寧な手仕事

今回の花瓶はモノクロ小型プリンターで出力しました。
造形の土台となるサポート材という材料が余分についたままの状態で出力されます。まずは不要なサポート材を剥がします。

サポート材を剥がしても細かな繊維のようなバリが残っています。
また、この3Dプリンターは樹脂を熱で溶かしながらノズルから押し出し、積層することで立体物を成形します。
そのため出力しただけの状態では積層によってできた痕が目立ちます。

サンドペーパーで表面を磨き積層の痕を滑らかにします。繊維のようなバリは細い金やすりで除去します。
次はサフェーサーを塗布します。

サフェーサーとは研磨でできた細かい傷を埋め平滑にする下地処理剤です。
さらに研磨をして、パテで埋めて、サフを塗る作業を繰り返します。そうすることでサフェーサーを塗布した面と、それ以外の面が均一になります。
この作業を繰り返すことで3Dプリンターの積層痕が消え、つるつるとした滑らかな表面に仕上がります。
完成した姿を想像しながら一つ一つ丁寧に作業します。

そうして滑らかな状態になったら最後は塗装です。
指定色に合わせ調色し塗装します。また、光沢を出すためにクリア塗装も施しました。今回は半艶で仕上げましたが、艶種類もご相談いただけます。
3D object サンプル 花瓶の完成

すべての工程を終え「3D object サンプル 花瓶」が完成しました。
上部から下部にかけて、繊細な穴のパターンが徐々に変化することで、視覚的なグラデーション効果を生み出しています。
3Dプリンターならではの複雑な形状と、HINODEの得意とする丁寧な手仕事により生み出されました。
花瓶は東京ショールームに展示しております。ぜひ、この機会にご覧ください。東京ショールームでは各製品のサンプルをご用意しております。

HINODE東京ショールーム
住所:東京都港区虎ノ門3-7-11 神谷町アネックス2号館9階
東京メトロ日比谷線「神谷町」駅 4a出口から徒歩3分 MAP
営業日:平日9時~17時(土日祝定休)
時間外をご希望の際はお問い合わせください。
TEL.0120-522-671 / info@hinode-gr.jp
来場には事前のご予約をお願いいたします。下記よりお申込みいただけます。
想いをカタチに、世界に一つだけの3D object
HINODEはお客様の想像を最先端技術と職人技を組み合わせ3D objectとして具現化します。
今回は花瓶の製作工程を詳しくご紹介いたしましたが、いかがでしたか?
「こんなイメージはカタチにできるだろうか?」
花瓶ような複雑な形状のほか、フルカラープリンター、大型プリンターでの造形も可能です。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。